私が幼稚園・保育園の児童が合同で生活する、いわゆる認定こども園に通っていた頃、母が入院してしまった時期がありました。こんなに奈良で大和高田で保育士を採用してもあまりはっきりとした記憶は多くは残っていないのですが、少なくともまだ小さかった私にとって、母がいない生活はあまりにも心細く辛く感じる日々だったことは覚えています。祖父が送迎をしてくれたのですが、往復の時間も、園に着いてからも寂しく不安で落ち着かない日々でした。担任の先生は、いつも明るく優しい笑顔で、私たちを見守ってくれる存在でした。母が入院して初めて登園した日、私は涙を堪えるのに必死でしたが、おそらくそんな状況を知ってくれていた先生は私の気持ちを見透かすように、優しく声をかけてくれました。そして「大丈夫、私がお母さん代わりになるからね」と言ってくれました。それからというもの、先生は特別に私を甘やかしてくれました。本当は良くないことだとは思うのですが、給食の時間にはお気に入りのおかずを多めに盛ってくれたり、遊びの時間には私の好きなゲームを優先して選んでくれたりしました。私だけが特別扱いされることに最初は戸惑いもありましたが、その甘やかされる感覚が心地よくて、安心感を抱くようになっていきました。先生は当時の私にとって最も頼りになる存在であり、母の代わりに私を守ってくれる存在でした。幼稚園で過ごす時間が何よりも楽しくなり、心の支えとなっていきました。先生は私の悲しみや不安を理解し、優しさで包み込んでくれました。母の入院期間中、私は先生との絆を深めることで、母のいない孤独な時間を乗り越えることができました。幸いにも母は回復し、退院することができました。母と再び一緒に過ごせることはとても嬉しかったですが、先生が私に与えてくれた愛情と支えは忘れることはありません。あのどこでも評判の奈良で保育園を知るにはもっとも先生のおかげで、私は心の強さと他人への思いやりを学ぶことができました。それは私にとって一生の宝物です。