私が保育園児だったのは30年以上昔になりますが、そのときのエピソードです。私は昼寝ができない子どもでした。でも保育園には昼寝の時間があります。「寝れなくても目をつむって横になっていなさい」と言われていて、毎日苦痛でしかたがない2時間でした。当時の園長先生が厳しい人で、少しでもガサゴソと動いてしまったり、暇だから絵本を読もうとすると怒られるのです。その魔の昼寝の時間が嫌で、保育園に行きたくないと家で騒ぎ、母をかなり困らせていた記憶があります。ただ保育園の最後の1年である年長のときに園長先生と担任の先生も変わりました。いつものようにお昼寝の時間に眠れないでいると、園長先生が「明るい部屋で絵本を読んでいてもいいんだよ」と言ってくれました。そのうちもう年長ということで、その時間に先生たちがやっているお掃除を手伝わせてくれたり、お昼寝後に出るおやつ作りを手伝わせてくれたりしました。私にとっては昨年までとは天国と地獄の差です。今思えば、お掃除も、おやつ作りもも、まだ5歳だったので失敗はするし、先生たちにとっては寝てくれていたほうがありがたい5歳児ですが、負担が増えても私のストレスがないように、楽しく過ごせるように対応してくれていたんだなととてもありがたく思います。