幼稚園で二年間担任だった先生と、年賀状のやり取りを数年したことがあります。もともと、この先生に対する私の好感度はとても高く、よくなついていたように思い出されます。授業中のピアノの弾き方や絵本の読み方など、そのどれもが個人的に安心できるものだったらしく、よく両親にその先生のことを話していたようです。それで、幼稚園を卒業してからも、どういう経緯かはよく思い出せないのですが、その先生に毎年年賀状を送付し始めていました。小学校に入学してからおよそ四年くらいは続けて送っていたように思います。内容は他愛も無いことばかりで、小学校に入学してからのことも少しまじえて書いていたようです。先生からは毎年必ず返信が来ていました。そのどれもに、こちらの書いた内容に対する的確なコメントが書かれていました。時には、小学校生活での短いアドバイスのようなことも書かれていた記憶があります。小学校の先生ではなく、外部にそういった悩みや新生活に対するアドバイザーを持てたことは、幼少期の自分にとって、とても肯定的に働いたように思います。それから、小学校高学年に上がるにつれ、年賀状のやり取りは次第にしなくなりましたが、それでもこの数年の思い出は成長期の自分にかなりの影響を与えたように思います。