我が子の通っていた幼稚園は、自然児幼稚園。広い園庭にはビオトープがあり、自然の環境を再現していました。神戸でもインターナショナルスクールといえるとは我が子は男の子でしたが、ひとりっ子のせいか、少々ビビりな性格でした。特に昆虫が大の苦手でしたが、実は両親ともに昆虫が得意でなく仕方がないかと思っていました。しかし、幼稚園で一人一鉢、トマトの苗を育てることになりました。自然児幼稚園なので、もちろん殺虫剤なんかは使いません。害虫がついても、自分で取って駆除します。私は自宅の家庭菜園では嫌々ながら割りばしを使用していましたが、ある日息子は直に青虫を取ってポイしたのです。驚いた私が息子に聞くと、A先生(20代女性)が、「怖くないよ」と教えてくれて、A先生がみんなの青虫を取ってくれていたそうです。それを見たクラスメイト達が、「自分もやる!」と次々真似をしたそうです。ビビりの息子もチャレンジしてみたところ、「結構平気!」だったそうです。後日、A先生にお会いした際、「虫が触れなんてすごいですね!」と声をかけたところ、驚きの答えが返ってきました。A先生は虫が大嫌いだったそうですが、生徒たちのために勇気を出して触れるようになるために特訓したそうでした。生徒思いのすばらしい先生だと思いました。