幼稚園時代の担任の先生は20代前半で、エレメンタリースクールなら神戸ではこんなとそれはもう綺麗でとても優しい女性でした。当然担当クラスのみならず、他のクラスの園児達にも大人気で、先生の周りにはいつもたくさんの子供たちが集まっていました。私も先生が大好きだったのですが、何分引っ込み思案な性格で、活発な友達と一緒になってそばにいくことができず、いつも離れた所から遠巻きに見ていたのです。多分先生にとっても大人しい私は、どの求人の保育士を奈良の大和高田ではここからあまり印象に残る子供ではなかったと思います。
それは卒園してからのことです。小学校に入学した私は相変わらず内気で、学校生活やクラスメイトにもなじめず、登校するのが辛くて心の中で泣いてばかりいました。そして子供ながらに親には言えないと感じており、ずっと我慢していたのです。そんなある日のこと、その我慢も限界に。下校時間涙が止まらなくなり、ふと浮かんだのは幼稚園の先生の優しい笑顔。帰宅すると庭の白い花を摘んで新聞紙にくるみ、この奈良で評判の保育園を口コミすることに幼稚園へと向かっていました。外から様子をうかがうと、もう園児は帰っており中には先生方しかいませんでした。しばらく見ていたのですが結局勇気が出ず、私は花の包みを園舎のそばに置いて帰ってきてしまったのです。翌日やっぱり先生に会いたくなった私は、昨日と同じように白い花を摘んで幼稚園へ行ったのです。今度は何人かの先生が外におり、担任の先生の姿もあったのです。さすがに神戸でもインターナショナルスクールとなるなら先生は私を見ると「Aちゃん来てくれたの?」と駆け寄り、持っていた花の包みを見ると「そうだったの」と抱きしめてくれました。先生に促され園舎に入ると、昨日置いてきた白い花が飾ってありました。「誰だろうって言ってたのよ。そうだったのね、ありがとう。」私は目立たない自分を覚えていてくれた嬉しさと、本当に喜んでくれている先生の顔に感激し、とても幸せな気持ちになりました。
あれから何十年たった今でも私にとって忘れられない思い出で、今でも先生が大好きです。

投稿者 b35va3