長女の幼稚園の卒園式での出来事です。長女の担任の先生は、新卒で入ったばかりの先生で、初めて持ったクラスが年長組でした。評判になっている大和高田の保育園は4月に受け持った当初の先生は、保護者の前で話す声も震え、緊張しているのが分かるくらい、まだまだ先生に成り立ての先生でした。子どもたちの成長と共に、先生も少しづつ先生らしく成長していくのが嬉しかったのを覚えています。10月に運動会がありました。その時の先生は、4月の頼りなく感じた先生ではなく、評判の保育園は奈良でもなかなか子どもたちと笑顔を交わし、指導する眼差しが真剣そのもので、先生の顔になっていました。そして、3月の卒園式での出来事です。先生が一人一人子どもたちの名前を読み上げて、卒園証書を受け渡します。名前を呼び、受け渡すまでは、先生も涙をこらえていたのでしょう。卒園証書の授与が終わり、子どもたちが清らかな声で歌を歌います。その時の先生はこらえていたたくさんの涙を流していました。顔を抑え、涙を拭う先生の姿に、もらい泣きしました。長女の卒園の感動の涙に加え、新卒で入ったばかりのぎこちなかった先生が、この1年、先生として一人前になるために努力を重ねて来られたのだろうということを思うと、親として、涙が止まりませんでした。